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社内SEへ転職するなら、社内SE求人がある転職エージェントではなく、自分が狙いたい社内SE求人に強いサービスを選ぶことが重要です。
今回、社内SE・情シス系中途求人100件を調べたところ、同じ「社内SE」でも、問い合わせ対応中心の仕事から、クラウド・セキュリティ、基幹システム刷新、IT企画・責任者候補まで仕事内容はかなり違いました。
年収中央値は552.5万円でしたが、上流工程やPM、IT戦略まで担う求人ではさらに高い年収レンジも見られます。
本記事では、現役SIer社員の視点と100求人の独自調査をもとに、社内SE転職に使いやすい転職エージェント5社と、経験・目的別の選び方を解説します。
- 社内SE・情シスへの転職を本命にするなら「社内SE転職ナビ」
- SIer経験を活かして年収アップ・上流ポジションを狙うなら「TechGo」
- 事業会社・自社サービス企業まで広げるなら「TechClipsエージェント」
- 20代でキャリアの方向性から相談するなら「ユニゾンキャリア転職」
- 独自調査では、社内SEは少なくとも7タイプに分かれ、比較可能52求人の年収中点中央値は552.5万円だった
社内SE・情シス転職におすすめの転職エージェント5選
社内SE・情シスへの転職では、「社内SE求人の多さ」だけでなく、自分の経験や転職目的に合うサービスを選びましょう。
| 転職エージェント | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 社内SE転職ナビ | 社内SE・情シスを本命にしたい | 社内SE特化・公開求人5,000件以上 |
| TechGo | SIer経験を活かして年収を上げたい | 高年収IT求人・面接対策に強い |
| TechClipsエージェント | 事業会社へ転職したい | 自社サービス企業中心・年収500万円以上の求人 |
| ユニゾンキャリア転職 | 20代・キャリアに不安がある | IT・Web特化・手厚い選考対策 |
| IT専門転職エージェント@PRO人 | IT未経験・経験が浅い | 初回面談は最短でも1時間 |
社内SE転職ナビ|社内SE・情シス転職の大本命

社内SE・情シスへの転職を第一志望にするなら、まず社内SE転職ナビで応募できる求人を確認しましょう。
社内SEに特化しており、公開求人数は常時5,000件以上。
求職者1人あたり平均25.6社を提案しているとされています。
また、エージェントだけでなく企業から直接オファーを受けられるスカウト機能もあり、「今すぐ転職するかは決めていないけど市場価値を知りたい」という使い方もしやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用料金 | 無料 |
| 得意分野 | 社内SE・情シス・自社開発 |
| 公開求人数 | 常時5,000件以上 |
| 求人提案数 | 1人あたり平均25.6社 |
| 対象年代 | 20代〜40代 |
| 主なエリア | 一都三県・関西・北海道など |
| 特徴 | エージェント+スカウトを利用可能 |
| 向いている人 | SIer・SESから事業会社側へ移りたい人 |
特にSIer・SESから「客先常駐を減らしたい」「ユーザー企業側でシステムに関わりたい」と考えている人とは相性が良いでしょう。
TechGo|SIer経験を活かして年収アップを狙いたい人

社内SE転職でも年収をなるべく下げたくない人や、PM・PL・要件定義などの経験がある人はTechGoも併用しましょう。
実務経験2年以上のITエンジニアを主な対象としており、20代後半〜30代の支援に強いサービスです。
模擬面接は回数制限なく受けられ、土曜日1日で選考を進められる「1Day選考会」もあります。
SIerで働きながら転職活動を進めたい人にも使いやすいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用料金 | 無料 |
| 得意分野 | 高年収IT・ITコンサル・メガベンチャーなど |
| 主な対象 | IT実務経験2年以上 |
| 得意な年代 | 20代後半〜30代 |
| 面接対策 | 模擬面接の回数制限なし |
| 選考 | 1Day選考会あり |
| 向いている人 | SIer経験を活かして年収・役割を上げたい人 |
今回の100求人調査でも、年収が高い求人ほどPM・基幹刷新・IT戦略など責任範囲の広い仕事が目立ちました。
要件定義やプロジェクト推進経験があるなら、「社内SEになること」だけでなく年収・ポジションまで比較しておきたいところです。
TechClipsエージェント|事業会社・自社サービス企業を狙いたい人

開発経験を活かしてSIerから事業会社・自社サービス企業へ移りたいなら、TechClipsエージェントも候補に入れましょう。
紹介企業は自社サービスを持つ事業会社を中心としており、求人は約4,500件。
さらに取り扱う求人は年収500万円以上とされています。
キャリアコンサルタントを現役エンジニアが担当する点も特徴で、技術経験を理解してもらいながら転職先を探したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用料金 | 無料 |
| 得意分野 | 自社サービス・事業会社 |
| 求人数 | 約4,500件 |
| 求人年収 | 500万円以上 |
| 年収UP実績 | 93% |
| 担当者 | 現役エンジニアがキャリアコンサルタント |
| 向いている人 | 開発経験を活かして事業会社へ行きたい人 |
社内SEだけに求人を限定すると、自社サービス開発やコーポレートITなど、似た働き方の求人を見逃すことがあります。
「客先に納品する側から、事業会社側でITを使い続ける立場へ移りたい」という人は、社内SE以外も含めて比較してみましょう。
→ TechClipsエージェントで事業会社の求人を確認する
ユニゾンキャリア転職|20代で経験・キャリアに自信がない人

20代で「社内SEを目指せるほど経験があるのか分からない」という人は、求人へ応募する前にユニゾンキャリア転職でキャリアを整理してみましょう。
IT・Web業界に特化しており、対象は主に20代です。
Google口コミは公★4.8・374件で、履歴書・職務経歴書の添削から企業別の模擬面接、内定後の年収交渉まで支援しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用料金 | 無料 |
| 得意分野 | IT・Web業界 |
| 主な対象 | 20代 |
| Google口コミ | 4.8/374件※公開資料記載 |
| 書類添削 | 対応 |
| 面接対策 | 企業別の模擬面接に対応 |
| 主なエリア | 一都三県・大阪 |
| 向いている人 | 経験が浅くキャリアから相談したい20代 |
SIer1〜3年目など経験が浅い場合、「社内SE一本」に決めるより、まず現在の経験でどんな企業を狙えるのか把握する方が動きやすくなります。
IT専門転職エージェント@PRO人|IT未経験・経験が浅い人

IT実務経験がほとんどなく、いきなり社内SEへ応募するのが不安なら、IT専門転職エージェント@PRO人で「まず何の経験を積むべきか」から相談しましょう。
IT業界への転職支援を行っており、初回面談は最短でも1時間です。
アドバイザー全員がIT業界に精通しているとされています。
社内SE特化サービスではないため、未経験・経験が浅い人がIT業界への入口を考える用途で使うのが適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用料金 | 無料 |
| 得意分野 | IT業界への転職 |
| 主な対象 | IT未経験・異業種からの転職者 |
| 初回面談 | 最短でも約1時間 |
| 面談方法 | 対面・オンライン・電話 |
| 対応エリア | 主に首都圏 |
| 向いている人 | IT経験が少なくキャリア設計から相談したい人 |
未経験から社内SEへ直接転職できる求人もありますが、仕事内容や企業によって難易度は大きく変わります。
「未経験OK」という言葉だけで求人を選ばず、最終的に社内SEへ行くためにどんなIT経験を積むべきかまで考えて転職先を選びましょう。
→ IT専門転職エージェント@PRO人でITキャリアを相談する
社内SE中途求人100件を調べて分かった5つのこと【独自調査】

社内SEの求人は、「社内SE」という職種名だけでは年収・仕事内容・働き方を判断できません。
そこで2026年9月4日時点の「社内SE・情報システム・情シス・コーポレートIT」系の公開求人100件を独自調査しました。
客先常駐・SESを主目的とする求人は原則除外し、年収・仕事内容・勤務地・リモート勤務などを比較しています。
年収中点の中央値は552.5万円
年収レンジを同じ基準で比較できた52求人では、年収レンジ中点の中央値は552.5万円でした。
また、多くの求人は500万〜650万円前後に集まっています。
一方で、400万円台の運用系求人から、年収1,000万円を超える上限を設定したIT企画・責任者候補まで差がありました。
そのため、「社内SEなら年収○万円」と考えず、仕事内容と責任範囲まで確認しましょう。
社内SEへの転職で年収を下げたくない人へ
PM・PL・要件定義などの経験があるなら、社内SEだけでなく高年収IT求人も比較しましょう。
高年収になるほどIT企画・PM・責任者に近づく
今回の100求人では、高い年収上限を設定している求人ほど、PM・基幹システム刷新・IT戦略・責任者候補など、会社全体への影響が大きい仕事が目立ちました。
キャリアはおおむね、
運用 → 改善・導入 → 要件定義・ベンダー管理 → PM・全社刷新 → IT戦略・責任者
と責任範囲が広がります。
年収アップを狙うなら、今の経験から1段上の役割を担当できる求人を探しましょう。
リモートを明示した求人は22件
100求人のうち、求人票でリモート勤務を明示していたのは22件でした。
内訳は「リモート可」が18件、「相談可」が4件です。
ただし、残り78件は「リモート不可」ではなく、単に求人票へ記載されていないケースも含みます。
働き方を重視するなら、求人票だけで判断せず、配属先で実際に週何日リモートできるのかまで面接やエージェント経由で確認しましょう。
求人票に「リモート可」と書いてあるだけでは、実際の出社頻度までは分かりません。
働き方を重視するなら、応募前に配属先の出社頻度や夜間対応まで確認しましょう。
東京・愛知・大阪・神奈川で81件
今回調査した100求人では、東京45件・愛知14件・大阪13件・神奈川9件で、4都府県だけで81件を占めました。
一方で、社内SEはIT企業だけの職種ではありません。
製造・物流・金融・医療など、ITを本業としない企業でも社内システムを支える人材が必要です。
地方で探すなら「社内SE」だけでなく、「情報システム」「IT企画」「DX推進」「コーポレートIT」まで検索範囲を広げましょう。
社内SEに必要なのは「技術×業務理解×推進力」
100求人を見て特に重要だと感じたのは、社内SEでは技術力だけで評価が決まらないことです。
求められるのは、AWSやMicrosoft 365などの「技術」に加え、社内業務を理解する力、要件定義・PM・ベンダー管理などの「推進力」です。
そのため職務経歴書でも「AWSを使った」で終わらせず、誰の課題をどう改善し、どんな成果を出したのかまで説明できるよう整理しましょう。
【無料PDF】社内SE中途求人100件の調査結果を公開
今回の独自調査は、全21ページのPDFにまとめて無料公開しています。
2026年9月4日時点の社内SE・情シス系求人100件をもとに、年収・仕事内容・勤務地・リモート勤務・求められるスキルなどを整理しました。
実際に調査した求人一覧も掲載しているので、社内SE転職を考えている人は参考にしてください。
登録不要でそのままダウンロードできます。
【経験・目的別】あなたに合う社内SE転職エージェント

社内SE転職では、年齢や今の担当業務によって選ぶべきエージェントが変わります。
客先常駐を抜けたい人と、PM経験を活かして年収アップしたい人では狙う求人が違うからです。
以下から、自分に近いケースを選んで使うサービスを絞りましょう。
| 現在の状況・目的 | 向いているエージェント |
|---|---|
| SIer・SESから客先常駐を抜けたい | 社内SE転職ナビ |
| PM・PL・要件定義経験を活かしたい | TechGo |
| 開発経験を活かして事業会社へ行きたい | TechClipsエージェント |
| 20代で経験が浅い | ユニゾンキャリア転職 |
| IT未経験・実務経験が少ない | IT専門転職エージェント@PRO人 |
当ブログ独自診断
年収アップを狙える転職タイプを診断
今の経験をもとに、年収アップ・上流工程・社内SE転職のどれを優先すべきか確認できます。
SIer・SESから客先常駐を抜けたい人
SIer・SESから客先常駐のない働き方へ移りたいなら、社内SE転職ナビを最初に確認しましょう。
社内SE・情シス・自社開発系の求人に特化しているため、「事業会社側でシステムに関わりたい」という希望を伝えやすいサービスです。
現在の担当工程や技術を伝えたうえで、どの社内SE求人なら応募できるか確認すると動きやすくなります。
PM・PL・要件定義経験があり年収も上げたい人
PM・PL・要件定義などの上流経験があるなら、社内SEに転職することだけでなく年収アップまで狙いましょう。
100求人の独自調査でも、PM・基幹システム刷新・IT戦略・責任者候補など、責任範囲が広い求人ほど高い年収上限を持つ例が目立ちました。
TechGoは実務経験2年以上のITエンジニアが中心なので、SIerで培った上流経験を次のポジションにつなげたい人と相性があります。
開発経験を活かして事業会社へ行きたい人
JavaやPythonなどの開発経験を活かしつつ事業会社へ移りたいなら、社内SEだけに求人を限定しない方が選択肢は広がります。
TechClipsエージェントは自社サービスを持つ事業会社の求人を中心に扱っているため、内製開発や自社サービス開発まで比較できます。
「SIerから抜けたいけれど、開発そのものは続けたい」という人は、社内SEと事業会社エンジニアの両方を見て判断しましょう。
→ TechClipsエージェントで事業会社の求人を確認する
20代で経験が浅くキャリアから相談したい人
SIer1〜3年目などで「まだ強みと呼べる経験がない」と感じるなら、求人へ応募する前にキャリアの棚卸しから始めましょう。
ユニゾンキャリア転職は主に20代を対象としており、IT業界に詳しい担当者へキャリア相談、書類添削、企業ごとの面接対策まで依頼できます。
社内SE一本に決める前に、今の経験でどんな求人を狙えるのか整理したい人に使いやすいサービスです。
IT未経験から社内SEを目指したい人
IT実務経験がほとんどないなら、「社内SE」という職種だけに絞らず、まずIT経験をどう積むかまで考えましょう。
IT専門転職エージェント@PRO人は異業種からITエンジニアを目指す人も対象としており、初回面談は最短でも1時間とされています。
未経験から直接応募できる社内SE求人を探すだけでなく、将来的に社内SEへ移るためにどんな職種・経験を選ぶべきか相談する使い方が向いています。
→ IT専門転職エージェント@PRO人でITキャリアを相談する
社内SEは7タイプ|求人名だけで転職先を決めない

社内SEを選ぶときは、「社内SE」という職種名ではなく、実際に何を担当するのかまで確認しましょう。
独自調査した100求人を読むと、社内SEは少なくとも以下の7タイプに分かれました。
問い合わせ対応が中心の求人もあれば、基幹システム刷新やIT戦略まで担う求人もあります。
仕事内容が違えば、求められる経験やその後のキャリアも大きく変わります。
| タイプ | 主な仕事内容 | SIer経験との相性 |
|---|---|---|
| ユーザーサポート型 | PC・アカウント・問い合わせ対応 | 運用保守・ヘルプデスク |
| インフラ型 | NW・サーバー・クラウド | インフラ設計・運用 |
| 内製開発型 | 業務アプリ・DB・API | 開発・設計 |
| SaaS・業務改善型 | SaaS導入・RPA・業務改善 | 要件定義・顧客折衝 |
| ERP・基幹刷新型 | SAP・ERP・基幹システム | 上流工程・PM・PL |
| セキュリティ型 | EDR・SOC・IAMなど | インフラ・セキュリティ |
| IT企画・責任者型 | IT戦略・予算・PM | PM・PL・ベンダー管理 |
ユーザーサポート型
PCのセットアップ、アカウント管理、社内からの問い合わせ対応などが中心です。
社内ユーザーと近い距離で働ける一方、求人によってはヘルプデスク業務の割合が高くなります。
将来的にIT企画やインフラへ進みたいなら、運用だけでなく改善・導入まで担当できるか確認しましょう。
インフラ型
ネットワーク、サーバー、AWS・Azureなどのクラウド、Microsoft 365、ID管理などを担当します。
SIerでインフラ設計・構築・運用を経験している人は、そのまま経験を活かしやすいタイプです。
クラウド移行やゼロトラストなど、次に伸ばしたい技術へ関われる求人を選びましょう。
内製開発型
自社の業務システムやアプリを、自分たちで開発・改善するタイプです。
業務アプリ、DB、API、自動化などの開発経験が求められやすく、SIerでコーディングや設計を続けてきた人と相性があります。
「事業会社へ行きたいけど開発は続けたい」という人は、内製比率まで確認しましょう。
SaaS・業務改善型
Salesforceや各種SaaS、RPAなどを導入し、社内業務を効率化するタイプです。
単にツールを設定するだけでなく、現場から課題を聞き、業務フローを整理して改善する力も求められます。
SIerで要件定義や顧客折衝をしてきた人なら、その調整経験を活かしやすい分野です。
ERP・基幹刷新型
SAPやERP、会計・販売・人事などの基幹システムを刷新・導入するタイプです。
全社規模のプロジェクトになりやすく、要件定義、ベンダー管理、PM・PLなどの経験が活かせます。
大規模SIerで上流工程を経験しているなら、年収アップも含めて優先的に確認したい求人です。
セキュリティ型
EDR、SOC、IAM、ゼロトラストなど、社内ITの安全を守る仕事です。
技術だけでなく、セキュリティルールの整備や社員教育、権限管理などを担当する求人もあります。
インフラ経験者が専門性を高めたいなら、クラウドやセキュリティまで担当範囲を広げられる求人を探しましょう。
IT企画・責任者型
IT戦略、予算管理、全社プロジェクト、ベンダー管理、IT部門のマネジメントまで担うタイプです。
今回の100求人でも、こうした責任範囲の広いポジションほど高い年収上限を持つ例が目立ちました。
PM・PLや要件定義の経験があるなら、単なる運用担当ではなくIT企画まで視野に入れましょう。
私もSIerで働いていて感じますが、「社内SEなら全部上流で、働き方も楽」と考えるのは危険です。
SIerでも案件によって開発中心、テスト中心、調整中心と仕事が違うように、社内SEも求人によって中身はかなり変わります。
転職するときは「社内SEかどうか」だけでなく、入社後に1日の大半を何の仕事に使うのかまで確認して選ぶのがおすすめです。
自分が7タイプのどこを狙えるか分からない人へ
「要件定義はあるけど開発経験が少ない」など、今の経験を伝えて応募できる求人を確認しましょう。
SIer経験は社内SEでどう評価される?求人から見えた強み
SIerで身につけた経験は、そのまま社内SEでも活かせるものが多いです。
100求人を確認すると、社内SEでは開発力だけでなく、要件整理、関係者調整、ベンダー管理、PM、運用改善なども重視されていました。
特にSIer経験者は、「顧客向けにやっていた仕事」を「社内向けにどう活かせるか」まで言い換えて伝えましょう。
| SIerでの経験 | 社内SEで活かせる仕事 |
|---|---|
| 要件定義・基本設計 | 社内部門の要求整理・システム企画 |
| 顧客折衝 | 社内ステークホルダー調整 |
| ベンダー管理 | 外部パートナー・SaaSベンダー管理 |
| PM・PL | 全社ITプロジェクト推進 |
| 運用保守 | 安定稼働・業務改善 |
| インフラ設計 | 社内IT基盤・セキュリティ |
要件定義・基本設計 → 社内部門の要求整理・システム企画
要件定義・基本設計の経験は、社内部門の要望を整理してシステム化する仕事に直結します。
社内SEでは、営業・経理・人事などから出てくる要望をそのまま受けるのではなく、優先順位をつけてシステム要件に落とし込む力が重要です。
SIerで要件定義を経験しているなら、「誰の課題をどう整理したか」まで伝えましょう。
顧客折衝 → 社内ステークホルダーとの調整
SIerでの顧客折衝は、社内SEでは部署間の調整力として評価されやすい経験です。
社内SEはIT部門だけで仕事が完結するとは限りません。
現場部門、経営層、ベンダーなど、それぞれ立場の違う人と合意形成する場面があります。
「顧客と会議していた」ではなく、要望の違いをどう整理してプロジェクトを進めたかまで説明しましょう。
ベンダー管理 → 外部パートナー・SaaSベンダー管理
ベンダー管理の経験があるなら、事業会社の社内SEでも強みになります。
社内SEがすべてのシステムを自社で開発するとは限らず、外部のSIerやSaaSベンダーを利用する企業もあります。
そのため、見積もり、品質、納期、課題を確認しながら外部企業を動かした経験は活かしやすいです。
担当範囲や成果を具体的に整理しておきましょう。
PM・PL → 全社ITプロジェクト推進
PM・PL経験があるなら、基幹システム刷新やDXなどの大規模な社内SE求人まで狙いやすくなります。
100求人の調査でも、PM、基幹刷新、IT戦略など責任範囲が広いポジションでは、高い年収上限を設定した例が見られました。
人数だけでなく、進捗・品質・課題・予算・関係者をどこまで管理したかを整理してアピールしましょう。
運用保守 → 安定稼働+継続改善
運用保守の経験も、「障害対応をしていただけ」で終わらせなければ社内SEで活かせます。
社内SEではシステムを安定して動かし続けるだけでなく、手作業の削減や運用ルールの改善も重要です。
「月○件の問い合わせを担当」「手順を変更して作業時間を削減」など、運用の中で何を改善したかまで伝えましょう。
インフラ設計 → 社内IT基盤・セキュリティ
ネットワークやサーバー、クラウドの設計経験は、社内IT基盤を担当する社内SEと相性が良いです。
100求人でも、AWS・Azureなどのクラウド、Microsoft 365、ID管理、ネットワーク、セキュリティを扱う求人が確認できました。
インフラ経験があるなら、単なる運用担当だけでなく、クラウド移行やセキュリティ強化まで担当できる求人を探しましょう。
SIerでは「調整ばかりで技術力がつかない」と感じることがあります。
私自身も会議や資料作成にかなり時間を使っています。
ただ、社内SE求人を見ると、要件整理・ベンダー管理・関係者調整はかなり重要です。SIerでの調整経験が全部無駄というわけではありません。
社内SE求人で失敗しないために確認したい7項目

社内SE求人を見るときは、年収や「自社勤務」という言葉だけで決めず、入社後に何をするのかまで確認しましょう。
今回調査した100求人でも、問い合わせ対応中心の仕事から、基幹システム刷新やIT企画まで仕事内容には大きな差がありました。
応募前に以下の7項目を確認すると、「思っていた社内SEと違った」というミスマッチを減らせます。
| 確認項目 | チェックするポイント |
|---|---|
| 担当工程 | 企画・要件定義・開発・運用のどこが中心か |
| 内製比率 | 自分で作るのか、ベンダー管理が中心か |
| 対象システム | 基幹・SaaS・インフラ・セキュリティなど |
| 利用者・拠点規模 | 何人・何拠点を支えるのか |
| 入社後に期待される成果 | 運用維持か、DX・刷新を進めるのか |
| 働き方 | リモート・夜間対応・休日対応の実態 |
| 次のキャリア | PM・IT企画・専門職へ進めるか |
担当工程
まず、企画・要件定義・設計・開発・運用のどこを担当する求人なのか確認しましょう。
同じ社内SEでも、問い合わせ対応が中心の求人と、システム企画から関われる求人では経験できる仕事が大きく違います。
上流工程を伸ばしたいなら、「企画・要件定義まで担当できるか」を求人票や面接で確認してください。
内製比率
開発を続けたい人は、システムを自社で作る割合まで確認しましょう。
社内SEでも、実際の開発は外部SIerに任せ、自社では要件整理やベンダー管理だけを担当する企業があります。
逆に内製開発を進めている企業なら、設計・コーディングまで担当する場合もあります。
「事業会社へ行ったら開発できなくなった」というズレを防ぐためにも重要です。
対象システム
「社内SE」という名前だけでなく、何のシステムを担当するのか確認しましょう。
基幹システム、SalesforceなどのSaaS、ネットワーク、クラウド、Microsoft 365、セキュリティなど、対象によって必要なスキルも今後のキャリアも変わります。
今ある経験を活かすのか、新しい専門性を伸ばすのかを決めて求人を選んでください。
利用者・拠点規模
社内SEでは、何人・何拠点のIT環境を支えるのかも仕事内容を左右します。
本社だけを担当する企業もあれば、全国の店舗・工場・営業所を支える仕事もあります。
利用者が多いほど、問い合わせ対応だけでなく、システムの標準化やベンダー管理など大規模な仕事へ広がることもあります。
入社後に期待される成果
求人を見るときは、「なぜ今この会社が社内SEを募集しているのか」まで確認しましょう。
今回の100求人では、募集背景を確認できた42件のうち、24件がプロジェクト・DX関連、18件が増員・体制強化でした。
既存システムを維持する仕事なのか、基幹刷新・DXなどを進める採用なのかで、入社後に求められる役割は大きく変わります。
リモート・夜間対応など働き方
働きやすさを重視するなら、リモート可否だけでなく実際の出社頻度や障害対応まで確認しましょう。
今回の100求人でリモート勤務を明示していたのは22件でしたが、記載がない求人も多くありました。
「週何日リモートなのか」「夜間・休日の障害対応はあるのか」「オンコールはあるのか」まで確認すると、入社後のギャップを減らせます。
次のキャリア
最後に、その会社で3〜5年働いた後に何を目指せるのか確認しましょう。
社内SEには、運用担当からPM・IT企画へ進む道もあれば、クラウド・セキュリティなどの専門職を目指す道もあります。
「社内SEになれるか」だけで判断せず、その求人で経験を積んだ先に、自分が目指したいキャリアがあるかまで見て転職先を選びましょう。
リモート頻度・内製率・情シス人数などは、求人票だけでは分からない場合があります。
応募してから確認するのではなく、応募前にエージェントへ聞いておきましょう。
社内SE転職エージェントを上手に使う方法
社内SE転職エージェントは、求人を紹介してもらうだけでなく、「自分に合う社内SEを見極めるため」に使いましょう。
今回の100求人調査でも、社内SEは仕事内容・年収・働き方の差が大きく、求人名だけでは判断しにくいことが分かりました。
複数の求人を比較しながら、担当工程や内製比率、組織体制まで確認することが重要です。
1社だけで求人を決めない
転職エージェントは、できれば2〜3社を併用して求人を比較しましょう。
同じ社内SE転職でも、エージェントによって保有求人や得意な企業、担当者の提案内容は異なります。
1社だけだと「紹介された求人の中から選ぶ」状態になりやすいため、社内SE特化型とIT特化型などを組み合わせて、選択肢を広げるのがおすすめです。
面談前に担当工程・成果を整理する
エージェントとの面談前に、「何を担当したか」だけでなく「何を改善したか」まで整理しておきましょう。
たとえば「AWSの運用を担当」だけでは経験の強さが伝わりにくいです。
「障害対応を改善した」「作業時間を月○時間削減した」など、担当工程・役割・成果を具体的に説明できるようにすると、より自分に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
「社内SEになりたい」だけでなく、7タイプのどれをやりたいか伝える
面談では、「社内SEになりたい」だけで終わらせず、どんな仕事をしたいかまで伝えましょう。
今回の100求人では、社内SEをユーザーサポート、インフラ、内製開発、SaaS・業務改善、ERP・基幹刷新、セキュリティ、IT企画・責任者の7タイプに整理できました。
「基幹刷新に関わりたい」「内製開発を続けたい」など、希望を具体化するとミスマッチを減らせます。
求人票に書いていない働き方・内製率・組織体制を確認する
気になる求人が見つかったら、求人票だけでは分からない部分をエージェント経由で確認しましょう。
特に確認したいのは、実際のリモート頻度、夜間・休日対応、情シスの人数、内製と外注の割合、ベンダーとの役割分担です。
今回の調査でも、リモートを明示した求人は22件にとどまり、記載がない求人も多くありました。
条件だけで判断せず、入社後の働き方まで確認してから応募しましょう。
当ブログ独自診断
年収アップを狙える転職タイプを診断
今の経験をもとに、年収アップ・上流工程・社内SE転職のどれを優先すべきか確認できます。
社内SE転職エージェントに関するよくある質問
社内SEへの転職におすすめのエージェントはどこですか?
社内SE・情シスへの転職を本命にするなら、まず社内SE転職ナビで求人を確認しましょう。
社内SEに特化しており、公開求人数は常時5,000件以上とされています。
SIer・SESから事業会社側へ移りたい人や、社内SE求人を中心に比較したい人と相性の良いサービスです。
社内SE転職エージェントは何社登録するべきですか?
社内SE転職では、2〜3社ほど登録して求人や担当者を比較しましょう。
1社だけでは紹介される求人が偏る可能性があります。社内SEを本命にするなら社内SE転職ナビを軸に、年収アップならTechGo、事業会社まで広げるならTechClipsエージェントなど、目的の違うサービスを組み合わせると比較しやすくなります。
未経験から社内SEへ転職できますか?
未経験から応募できる社内SE求人もありますが、希望する仕事内容や企業によって難易度は大きく変わります。
今回調査した100求人でも、ユーザーサポートからインフラ、内製開発、基幹システム刷新、IT企画まで幅広い仕事がありました。IT未経験なら「社内SE」という名前だけで選ばず、まずどの仕事なら経験を積めるかを確認しましょう。
大手企業の社内SEへ転職するにはどんな経験が必要ですか?
大手企業の社内SEを狙うなら、要件定義・PM・ベンダー管理・基幹システム・クラウド・セキュリティなどの経験を整理しましょう。
100求人の調査でも、責任範囲が広い求人ほど、PMや基幹刷新、IT戦略などの経験を求める例が見られました。SIerで上流工程を経験している人は、その経験を社内SE向けに言い換えて伝えることが重要です。
社内SEと情シスの違いは何ですか?
社内SEと情シスは、求人ではほぼ同じ意味で使われることもありますが、仕事内容は企業によって大きく違います。
今回の100求人では、ユーザーサポート、インフラ、内製開発、SaaS・業務改善、ERP・基幹刷新、セキュリティ、IT企画・責任者の7タイプに分けられました。
職種名だけで判断せず、実際の担当業務を確認しましょう。
まとめ|社内SE転職は求人名ではなく仕事内容まで確認しよう
社内SEへの転職では、「社内SE」という求人名だけで選ばず、仕事内容・年収・働き方・今後のキャリアまで確認しましょう。
今回100求人を調べても、ユーザーサポートからIT企画・責任者まで仕事内容には大きな差がありました。
転職すると決めてからエージェントを使う必要はありません。
今の経験でどんな社内SE求人を狙えるのか確認し、現職に残るか転職するかを判断しましょう。









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